海外医療ボランティア
倉橋歯科医院を開業後、地域医療に従事しつつ学校医を務め、平成6年から約10年間、ネパールに医療ボランティアとして赴きました。当時のネパールには歯科の診療所があまりなく、むし歯によって命の危機に晒されている人たちが多くいました。私たちは医療ボランティアとして現地の方の治療にあたりました。現地の環境はなかなか過酷で、滞在期間中に病に倒れる仲間もいました。
麻酔もない治療
歯科診療が浸透していないネパールでは、むし歯がかなり進行し、抜歯をしなければいけない状態の人もおり、麻酔薬も準備がないので麻酔をすることもできずに抜歯を行いました。その痛さは想像を絶するかと思います。
しかし、治療を終えた皆様は最後必ず笑顔になって「ありがとう」とおっしゃってくれます。その「ありがとう」の言葉はなにものにも変え難いです。
その笑顔を見るたびに力が湧いてきて、また行こうと言って10年間続けてきました。